脱毛効果の高い医療レーザーですが、レーザーの照射後は、毛穴の周辺の肌が軽い炎症を起こしているため、アフターケアにより状態に違いが出たり、まれに副作用やトラブルが起こる場合があります。確実にムダ毛が減ったとしても、肌にトラブルが起きてしまっては満足して頂くことはできません。

そのため、みやた皮膚科クリニックでは、レーザー脱毛に伴うリスクを十分にご説明してから治療を行います。また、アフターケアまでが脱毛治療であると考え、施術後の肌の状態を診て、必要に応じて薬を処方する事も行っております。万が一、肌トラブルが起きてしまっても、医師・看護師と有資格者によって適切な対応ができるため、安心して治療を受けていただけます。

やけどの場合

レーザー脱毛は、体毛にレーザーが吸収されるときに発生する熱を利用しています。レーザーの照射出力を抑えれば、ヤケドのリスクはゼロになりますが、十分な熱量を加えなければ効果を得ることはできません。体毛と毛包にだけダメージを与え、周囲の皮膚には影響しない、ギリギリのラインで照射することが重要ですが、肌・体毛の個人差やその日の肌の状態などの関係から、レーザーを照射した部位にやけどを起こすことがあります。このような場合は、やけどの軟膏を処方させていただき、治療を行います(治療費はいただきません)。

打ち残し

レーザーを当てるべき場所にレーザーが当たらなかった場所のことを打ち残しと言います。レーザーは照射範囲が狭いために、まれに打ち残してしまうことがあります。照射から2~3週間経過後、かたまりとなって毛が残っている場合は打ち残しですので、そういった場合には、1ヶ月以内にお申し出ください。
それ以上経過すると、正しく照射した部位の毛が生えてきたものと区別がつかないため、受け付けをさせていただくことができません。

レーザー照射後の色素沈着

レーザー照射をさせていただく際に日焼けについてのご注意をお伝えしておりますが、夏場などに色素沈着が発生することがあります。その場合には、ビタミンCの内服とハイドロキノン外用クリームとを使用して治療を行わせていただきます。色素沈着は約半年で目立たなくなります。

硬毛化・増毛化

レーザー脱毛、光脱毛に関わらず、レーザー照射の影響で脱毛部位の毛が増えたり、硬い毛が生えてくることがあります。ごくまれな副作用ですが、顔、上腕、うなじ、背中などの産毛への照射により発症することがあります。照射を続けることで脱毛が可能な場合があります。

毛嚢炎

脱毛後まれに熱変性した毛が外に出てこなくなることがあります。このような場合、毛嚢炎という炎症が起きることがあります。
軟膏などで治療をいたします。